2008-06

ロストシンフォニー(新谷良子)

 ぼちぼち再開しまーす。



 今回は新谷良子の「ロストシンフォニー」。9thシングルであり、4thアルバム「Wonderful World」にも収録されてます。

 バンビポップを提唱する新谷の曲の中で結局一番良かったのがこの曲。声優ならではの声質、そして洗練されたポップロック―そんな新谷良子の魅力が最もよく出ているのがこの曲だと思います。新谷の曲によいものが多い要因としては、バンドでやることを前提に作っている(打ち込みを多用した低予算なオケではない)ことと、そのメンバーの一人、R・O・Nの作曲能力が高いこと等が挙げられます。

 この曲はいわゆる歌謡曲構成(Aメロ→Bメロ→サビを2回繰り返して間奏→転調→終わり)とは全く違う構成で、かつ全体のまとまりを損なわないものになっています。それだけでも聴いていて楽しいものですが、それに加えてアレンジも隅々まで行き渡っており、聴き手を飽きさせません(ドラムが分かりやすい)。本職でバンドやってる人が作りたいものを作ってる感じが出ているのがいい。この業界にもここまでの音楽ができたかと思うと感慨深いものがあります。

 ラップを挟むのもバンビポップの特徴で、この曲はラップを多用したかつての前衛ぶりをうまくキャッチーにまとめている印象。最初のサビと2回目のサビを直接ラップで繋いでいるところがたまりません。テンションを持続・加速するのに一役買っています。ついでに言えば、間奏で拍子を変えてそのまま歌にもつれ込ませ、イントロを一瞬回想したあと3回目のサビに雪崩れ込むあたりも痺れます。

 バンビポップはまさに今聴き時だと思います。

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